統合失調症について
あるタイプの統合失調症患者さんの症状は、おそらく迫害を受けそうな不安なんでしょうか?自分がひどい目に遭いそうで怖いのに、周囲は解ってくれない。
周囲の人から見ると、患者さんは一人で奇妙なことを言って理解出来ないようです。
その乖離(かいり)が患者さんの苦しみを倍増させます。
別のあるタイプの統合失調症患者さんの症状は、なにもしたくないことかもしれません。
家から出ないで、友達も作らずに、自分だけに解る誰かと一日中小声ではなしている。
周囲は心配するのに、本人は風呂に入らなくてもちっともかまわないと言うかもしれません。
そういう人は統合失調症になったのかもしれません。これは病気なのです。
長年続くかもしれません。親の躾が悪かったのでも、ご本人の生活態度に問題があった訳でもありません。
とにかく治療が必要です。早期発見・早期治療はどの病気にも共通の原則です。
統合失調症の治療は薬物療法と生活指導です。カウンセリングは第一の選択ではありません。